資格試験市場において「公認会計士=3,000時間」という数値はひとつの標準指標として定着しています。しかし、合格者の追跡データを見ると、実際の投下時間は2,500時間から3,500時間程度と一定の幅が存在します。
公認会計士・監査審査会が公表する最新の試験実施状況によると、毎年の最終合格率は7〜10%前後で推移しています。試験はマークシート形式の「短答式試験(年2回・12月と5月)」と、短答合格者のみが受験できる記述形式の「論文式試験(年1回・8月)」の2段階構成です。短答式試験の合格率が10〜15%、その合格者が挑む論文式試験の合格率が約35〜40%となっており、実質的な最難関の関門は最初の短答式試験にあります。
3,000時間という目安の正体は、「短答式対策に約2,000〜2,200時間」「論文式対策に約800〜1,000時間」を振り分けた合計値です。簿記の初学者が基礎理論を血肉化し、膨大な計算演習を反射レベルで解ける状態まで昇華させるために、物理的にこの規模の反復練習が求められます。