理由の第一に挙げられるのは、経済的な限界だ。しかし、それ以上に深刻なのが「人間関係の疲弊」である。推し活が一般化しすぎた結果、ファン同士のコミュニティ内でのマウンティングや、SNS上での同調圧力に耐えかねるケースが後を絶たない。「どれだけグッズを持っているか」「どれだけ現場に行っているか」という無言の競い合いが、本来癒やしであるはずの趣味を義務感へと変質させてしまうのだ。
また、対象となるアイドルやアーティスト側のスキャンダルや、運営方針への不信感も決定打となる。かつてなら「それでも応援する」のが美徳とされたが、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視するZ世代やアルファ世代にとって、裏切られたと感じた瞬間に見切りをつけるスピードは極めて早い。