量販家具・生活雑貨大手の動向も見逃せない。北欧発祥のイケアが展開する「スィルクストレル」は、サーカステントを模したアイコニックな外観と圧倒的なコストパフォーマンスで、長年にわたり定番の座に君臨している。ポリエステル素材による扱いやすさと、どこかレトロで遊び心あふれる配色は、子供部屋の主役として根強い支持を得ている。
これに対し、日本の住空間を熟知するニトリは、より実用性と省スペース性を重視したアプローチで対抗する。日本の一般的な天井高や畳数に合わせたコンパクトな設計、インテリアに馴染む落ち着いたファブリックの採用、さらにはカバーの丸洗いしやすさなど、日本の育児世帯が直面する現実的な手入れの手間を極力削ぎ落とした商品設計が光る。グローバルなデザイン性か、ローカルな利便性か。両者の哲学の違いが商品仕様に色濃く反映されている。