どれほど美しい語彙を選んでも、発声や抑揚が乱れているとその魅力は半減してしまいます。音声学の専門家やナレーターが実践する綺麗な英語の発音のコツは、口の開け方だけでなく「息の流し方」と「連結(リンキング)」にあります。
第1に、腹式呼吸による持続的な呼気です。日本語は口先中心の筋運動で発声しやすい言語ですが、英語は呼気圧を一定に保ちながら発音する「息の言葉」です。特に「s」「th」「f」などの摩擦音は、息をたっぷり使うことで艶のある美しい響きになります。
第2に、音のつながり(リンキングとリダクション)の習得です。「Hold on」を「ホールド・オン」と途切れさせず「ホウルドン」と滑らかに繋げることで、英語特有のメロディアスなリズムが生まれます。子音で終わる単語の直後に母音が続く場合、滑らかな波を描くように意識することが、上品な発音への近道です。