レギュラーシーズンが終盤を迎えると、二軍戦の空気は別の意味で張り詰める。東西の王者が激突するファーム日本選手権は、若手選手たちにとって「勝者のメンタリティ」を骨の髄まで叩き込む最高の舞台だ。一発勝負の極限状態で見せる勝負強さは、首脳陣が一軍のポストシーズン要員として抜擢するか否かの決定打となる。
そして秋季教育リーグの最高峰、みやざきフェニックス・リーグへと戦いは続く。ここでは勝敗の枠を超え、来季を見据えた新しい球種の習得や打撃フォームの抜本的改造など、より大胆なトライアルが繰り広げられる。韓国プロ野球や独立リーグ選抜も交えた過密日程のなか、南国の地で夜遅くまでバットを振り込む原石たち。ここで掴んだ微かな手応えが、翌春のキャンプで一軍の主役に躍り出るための決定的な推進力となる。