「もし飼えたら」という仮定を立てた場合でも、維持費と生活環境の維持は天文学的な負担となる。体重20キロから35キロにも達する彼らは、強靭な筋肉と鋭い爪を持ち、コンクリートや土壁を容易に削り取るほどの凄まじい掘削能力を有する。一般的な木造住宅やフェンスなどは、数日で粉砕されるリスクを孕んでいる。
また、臀部には極めて硬い軟骨プレートがあり、外敵を巣穴の壁に押しつぶして撃退するほどのパワーを持つ。さらに主食となる新鮮な牧草や特殊な根菜類の調達、有袋類(Marsupialia)を専門的に診療できる獣医師の確保など、施設維持費と医療費だけでも年間数百万円単位のコストが発生する。生半可な資金力や知識では、彼らの命を繋ぐことすら叶わない。