第1回投票で地方票を席巻した候補が、最終的に総裁の座を逃してしまう現象はなぜ起きるのでしょうか。その最大の要因は、決選投票における配分比率の劇的な変化にあります。
第1回投票でどの候補も有効投票総数の過半数に達しなかった場合、上位2名による決選投票が行われます。この決選投票における投票の内訳は以下の通りです。
・国会議員票:衆参両院の所属議員(1人1票、第1回と同数)
・都道府県連票(地方票):47都道府県に各1票(合計47票)
第1回投票では「議員票:党員票」が50対50だったのに対し、決選投票では党員票が「47票」へと激減し、全体の8割以上を国会議員票が占めることになります。各都道府県連の1票も、その都道府県内で最多得票を得た候補に1票が入る仕組みです。
この極端な配分ルールがあるため、党員票でどれほど大差をつけてトップに立っても、国会議員の支持基盤が薄い候補は決選投票で包囲網を敷かれ、容易に逆転を許してしまいます。これこそが「党員票トップが勝てない」と言われる構造的理由です。