関係筋への徹底取材により、天神矢野ビルの次期リニューアルおよびテナント戦略の輪郭が判明した。ビル内部ではフロアごとの用途再編が進められており、従来の枠組みにとらわれない柔軟なフロアプランが設計されている。スタートアップ企業やクリエイティブ拠点としての引き合いが相次ぎ、すでに複数の有力企業が内定段階にあるという。
低層部には、日常の利便性を高めるカフェやライフスタイル型の商業施設が誘致される見通しだ。単にモノを売る場ではなく、地域コミュニティの交流拠点となる仕掛けが随所に施される。上層階に配置されるオフィス区画は、完全個別空調や高セキュリティを完備しつつ、開放的なテラス空間を備えた設計が検討されている。
不動産関係者は次のように明かす。「天神のビル需要は、大規模ハイグレード物件だけでなく、機動力と独自のカルチャーを持つ中規模ビルへと確実に分散している。天神矢野ビルの再編計画は、まさにその隙間を突く絶妙なポジショニングだ」。独自性と収益性を両立させたこの青写真は、都心の新たなランドマーク像を提示することになるだろう。