しかし、このデジタルな防空壕は時に牙をむく。SNSのアルゴリズムは、ユーザーが関心を示すコンテンツを執拗に推奨する。一度「自己嫌悪」や「自虐」に関連する投稿に反応すると、タイムラインはその手のコンテンツで埋め尽くされていく。
結果として、自分の周りの世界全体が絶望に満ちているかのような錯覚に陥る。同じような痛みを抱える人々と繋がることで得られる一時的な安心感は、長期的には「傷の舐め合い」による孤独の固定化へと繋がっていく。画面をスクロールする指が止まらない限り、このループから抜け出すことは容易ではない。