都内の皮膚科クリニックには、ここ数年、原因不明の肌荒れに悩む患者が後を絶ちません。その多くが、熱心に何段階ものスキンケアを行っている人々です。「良かれと思って塗っていたものが、実は肌の角質層をふやかし、刺激に対して脆弱にしていた」と、皮膚科専門医は指摘します。界面活性剤の使いすぎが、肌の水分を保つセラミドを洗い流してしまうのです。
結果として、肌は自ら潤う力を失い、さらに化粧品を求めるという悪循環に陥ります。このスパイラルを断ち切るために、あえて「何もしない」選択をする人が増えるのは、ある意味で必然の帰結と言えるでしょう。