欧州主要リーグや南米リーグを見渡すと、タトゥーを入れている選手の割合は推定で50%〜70%以上に達すると言われています。この背景には、歴史的・社会的な文脈の違いがあります。
南米や欧州の一部地域において、サッカーは労働者階級が貧困から抜け出すための最大の手段であり、ストリートカルチャーやヒップホップ、部族的なタトゥー文化と密接に結びついてきました。タトゥーは「ストリートの誇り」であり、過酷な環境から這い上がってきた証です。また、キリスト教圏における宗教的モチーフ(十字架や聖母マリア)を身にまとうことは、神の加護を求める自然な祈りの行為でもあります。
一方、世界的スターでありながら「タトゥーを一切入れない」姿勢を貫く選手も存在します。その代表格がクリスティアーノ・ロナウドです。
ロナウドは定期的な献血活動および骨髄提供のドナー登録を行っており、タトゥーを入れると感染症予防の観点から一定期間献血ができなくなることを避けるため、意図的に肌を無傷のまま保っています。このように、タトゥーを入れることも入れないことも、一流アスリートたちの明確な哲学に基づいているのです。