バンドを取り巻く商業的な環境も、個人の決断に少なからぬ影響を与えました。所属事務所である株式会社アミューズやレーベルのビクターエンタテインメントによる手厚いサポートと巨大なマーケティング構造は、サザンを社会現象にまで押し上げました。
しかし、巨大組織の一員として要求される過密なスケジュールや巨大プロモーションの波は、より自由で柔軟な音楽制作を望むミュージシャンにとってプレッシャーとなることもあります。メジャーシーンの最前線で戦い続ける重圧と、一人のプレイヤーとして原点に立ち返りたいという思いの板挟みは、脱退という重大な決断を後押しする一因となりました。