西寒多神社を語る上で欠かせないのが、大分市指定天然記念物である「西寒多神社のフジ(ヤマフジ)」です。境内に根を張る主幹は、大友氏の時代あるいは戦国時代後期に植樹されたと伝わり、樹齢450年超を数えます。たった1本の根から伸びた枝が広大な藤棚を形成し、その広さは約330平方メートル(畳約200畳分)にも及びます。
気になる西寒多神社の藤の見頃は、例年4月中旬から5月上旬のゴールデンウィーク前後です。4月20日頃から開花が進み、4月下旬に満開のピークを迎えます。房の長さが1メートル以上にも垂れ下がる無数の紫の花びらが頭上を覆い尽くし、境内一帯は甘く上品な芳香に包まれます。
開花期に合わせて開催されるのが、恒例の「西寒多神社 ふじまつり」です。期間中は境内で神楽の奉納や多彩な伝統芸能イベントが催され、日没後には幻想的なライトアップが実施されます。西寒多神社の藤の開花状況は年ごとの気温推移によって1週間ほど前後するため、遠方から訪れる際は神社公式のアナウンスや大分市観光協会のリアルタイム開花情報を事前に確認しておくのが賢明です。