この楽曲の破壊力を語る上で見逃せないのは、グループ内部の多面的なアプローチだ。Zeebraが降谷建志に対して個人的・様式的な制裁を加える一方で、K DUB SHINEはより広範なコマーシャリズム、すなわち当時台頭していたキャッチーなポップ・ラップ(RIP SLYMEやKICK THE CAN CREWら)への構造的批判を展開していた。
そして、それら全ての言葉を冷徹なトラックでまとめ上げたのがDJ OASISの手腕だった。ダークでヘヴィ、一切の媚びを排除したサウンドデザイン。三人がそれぞれの役割を完璧に遂行したことで、「公開処刑」は個人の喧嘩を超え、シーン全体の倫理を問い直す重厚なマニフェストへと変貌を遂げた。