能年玲奈さんが一躍スターダムに駆け上がったのは、2013年放送の朝ドラ『あまちゃん』でした。天真爛漫なヒロイン・天野アキ役を演じ、日本中に社会現象を巻き起こしたことは記憶に新しいところです。しかし、その記録的な成功の裏で、本人と所属事務所であるレプロエンタテインメントとの間には、将来の活動方針やマネジメントをめぐる温度差が生じ始めていました。
事態が表面化したのは2015年4月のことです。能年さんが事務所に無断で個人事務所を設立したと一部週刊誌で報じられ、独立騒動として大きな注目を集めました。事務所側は契約期間が残っていることを主張し、一方で能年さん側はマネジメントへの不満や仕事の選択に関する自由を求めるなど、双方の主張は平行線をたどることになります。
結果として契約延長交渉は難航し、2016年6月の契約満了を迎えるまで、新規の仕事が事実上ストップする状態が続きました。これが、のちに芸能界の契約慣行そのものにメスが入る契機となった一連の騒動の始まりです。