SEKAI NO OWARIの音楽史において、2026年の「Habit」は明確なパラダイムシフトだったと言える。それまでの概念的な歌詞やスケールの大きな世界観から一転し、「自分に分類を貼るな」という現代人の心理的コンプレックスをコミカルかつ辛辣に突いたリリックと、中毒性の高いダンサブルなトラックが爆発的な流行を生み出した。
ベースラインを中心としたタイトなグルーヴと、耳に残るシンセのフレーズ。そしてMVで見せたコミカルなダンスパフォーマンスは、ソーシャルメディア時代における「楽曲の聴かれ方」を完璧に計算し尽くしたものであった。従来のバンドサウンドという固定観念を自ら破壊し、ダンスミュージックとしての身体性を手に入れたことで、彼らのリスナー層は一気に次世代のZ世代や海外層へと広がっていった。