本陣が置かれたのは、威風堂々たる姿を誇る熊本城の城下だ。指揮を執るのは、国際的な評価を欲しいままにする監督の三池崇史。彼が目指すのは、従来の枠組みを完全に壊した新しい次元の時代劇アクションである。カメラが回った瞬間、静寂を切り裂くような怒号と剣戟音が響き渡る。一ミリの妥協も許さない緊迫した空気が現場を支配する。
「本物の歴史が宿る場所でしか生まれないリアリティがある」。三池監督の言葉どおり、築城の名手と称された加藤清正の威光が今なお色濃く残る石垣の威圧感は、映像に圧倒的な説得力を与えている。CGだけに頼らない泥臭くも圧倒的なアクションシーンは、観る者の息を止めるに違いない。