呼吸器領域の最高峰の学術団体である日本肺癌学会の学術集会やガイドラインでも、女性特有のリスク要因について熱い議論が交わされている。
現代女性は、初経の早期化や閉経の遅齢化、さらには未婚率の上昇や出産回数の減少といった社会構造の変化により、生涯を通じてエストロゲンにさらされる期間が過去の世代よりも大幅に長くなっている。このエストロゲン暴露量の増大が、呼吸器粘膜への持続的な刺激となり、発がんリスクを底上げしているという説が有力視されている。たばこ煙に含まれる有害物質との複合的な影響も含め、個別のライフスタイルに応じた評価が不可欠だ。