彼女の原点を語る上で避けて通れないのが、フジテレビの伝説的番組『めちゃ×2イケてるッ』での活躍だ。過酷なロケや激しい笑いの戦場において、物怖じしない度胸と絶妙な間合いで一目置かれる存在となった。この時期に培われた「現場の空気を瞬時に読む力」と「感情を全身で表現する瞬発力」が、のちのキャリアの大きな土台となったことは疑いようもない。
そのコメディエンヌとしての才能が本物の演技力へと結実したのが、主演映画『キセキの葉書』である。難病の娘と認知症の母を支える母親役を泥臭く熱演し、海外の映画賞で最優秀主演女優賞を受賞。バラエティ番組で見せる顔とは一線を画す迫真の演技は、国内外の映画関係者に強い衝撃を与えた。