ドラマ版の配信開始当初、視聴者の間で「あの巨躯と怪異はCG合成なのか」「誰が演じているのか」と大きな話題を呼びました。クレジットで明かされたキャストは、モデルやタレントとしても活躍する俳優・澤井一希(さわい かずき)です。プロ野球独立リーグを目指した経験を持つ元高校球児であり、195cmを超える恵まれた体格と身体能力が、監督の片山慎三をはじめとする制作陣の目に留まり大抜擢されました。
制作発表やインタビューにおいて澤井自身が語ったところによると、撮影現場では連日4時間以上におよぶ過酷な特殊メイクが施されました。手掛けたのは、国内外で高い評価を受ける特殊メイクアーティスト・JIRO氏のクリエイティブチームです。顔面の皮膚の硬化、変形した頭部、クールー病による変色した皮膚組織など、ミリ単位で設計されたプロスセティックス(特殊人工皮膚)が貼り付けられ、澤井本来の端正な顔立ちを完全に覆い隠しました。
さらに現場関係者の証言によると、澤井は単に巨体を動かすだけでなく、「人間性を喪失しながらも、かすかに残る過去の哀愁」を表現するため、獣のような呼吸法や視線のブレを徹底的に研究。重い特殊肉体を装着しながら山林や廃屋を全力疾走する過酷なアクションをスタントなしで演じ切り、現場スタッフを唸らせる怪演を見せました。