古河工場を巡る現在の状況を理解する上で外せないのが、生産ラインの稼働推移と業界再編の動きです。一時期は型式指定の取り消し等に伴う一部ラインの停止を余儀なくされましたが、関係当局による厳格な是正プロセスの完了と再認証の取得を経て、現在は国内向け・海外輸出向けともに正規の生産体制を取り戻しています。
業界内ではトヨタ自動車や三菱ふそうトラック・バスとの協業・統合協議が進められており、CASE技術(コネクテッド・自動運転・シェアード・電動化)への対応が急務となっています。古河工場は日野自動車の工場群の中でも最も設備が新しく、高効率なモジュール生産ラインを備えているため、グループ全体の生産最適化においても中心的な役割を担い続けています。
一部のネット掲示板やSNS上で「古河工場が閉鎖されるのではないか」という憶測が散見されますが、これは明確な誤認です。実際には「東京都日野市の日野工場(旧本社工場)の生産機能を古河工場へ集約した」という過去の移転経緯と、認証不正時の操業停止ニュースが混同されて拡散したケースが大半です。古河工場への莫大な設備投資と物流インフラの集約度合いを鑑みても、閉鎖される可能性は極めて低いと言えます。