坂口良子さんの若い頃の輝きは、同時代を生きた人々の記憶に鮮烈に焼き付いています。1971年に「ミス・セブンティーンコンテスト」で優勝して芸能界入りを果たすと、愛らしいルックスと卓越した演技力で一躍スターダムを駆け上がりました。
テレビ史に名を残す代表作ドラマには、以下のような名作が並びます。
- 『アイちゃんが行く』(1972年・主演デビュー作)
- 『前略おふくろ様』(1975年〜1976年・倉本聰脚本の伝説的ドラマでヒロイン・かすみ役)
- 『池中玄太80キロ』シリーズ(1980年〜・西田敏行の相手役・鳴山アキ役)
一方で、華やかな女優人生とは裏腹に、私生活では想像を絶する苦難の連続でした。坂口家の家族構成と歩みを振り返ると、最初の結婚がその後の運命を大きく左右したことが分かります。
1986年、良子さんは不動産会社役員の男性と結婚し、長男と長女(杏里さん)の2人の子どもに恵まれました。しかし、バブル経済の崩壊とともに元夫の事業が破綻。連帯保証人となっていた良子さんは、総額約40億円にも上る巨額の負債を背負わされることになります。1994年に離婚が成立した後は、幼い2人の子どもを女手一つで育てながら、借金返済のために過密なスケジュールで働き続ける過酷な歳月を送りました。