ブルーハワイの味について結論から言えば、「特定の果実の味ではなく、メーカーがイメージする爽やかな南国の味」というのが正確な答えです。いちご味ならストロベリー香料、メロン味ならメロン香料という明確な基準があるのに対し、ブルーハワイは各社が自由な解釈でフレーバーを開発しています。
日本国内の代表的なシロップメーカーの原材料や商品設計を比較すると、そのアプローチの違いがはっきりと分かります。
たとえば、かき氷シロップの大手である井村屋のブルーハワイは「ラムネ風味」を基調に設計されており、すっきりとした清涼感とどこか懐かしい甘さが際立ちます。一方で、老舗の明治屋が展開する「マイシロップ」シリーズのブルーハワイは、カクテルのルーツを汲んだ「トロピカルフルーツ&柑橘風味」で仕上げられており、パイナップルやオレンジのようなフルーティーな酸味が感じられます。
その他にも、ソーダやサイダーの風味を強調したシロップや、グレープフルーツなどの柑橘系オイルを隠し味に加えたものなど、メーカーごとに明確な個性が打ち出されています。つまり、私たちが口にするブルーハワイの味は「どこのメーカーのシロップか」によって全く異なるのです。