ランキングの下位や中位に目を転じると、欧州諸国や東アジアの先進国が共通して抱える重い病理が浮き彫りになる。合計特殊誕生率が1を下回る異常事態が続く韓国をはじめ、イタリアやスペインといった南欧諸国でも、現役世代が高齢者を支えきれなくなる構造的限界が露呈している。
アメリカだけは例外的に移民の受け入れによって人口増を維持しているものの、国内の分断や政策変更のリスクを抱えており安泰とは言えない。「人口増加=経済成長」という従来の成功体験が崩れ去り、社会保障制度の維持や労働力不足の解消が、国家存続をかけた最優先課題へと躍り出た。