Mr.Childrenがメジャーデビューを果たしたのは1992年5月のことでした。しかし、デビュー直後から順風満帆だったわけではありません。ライブハウスを満員にできず、ヒットに恵まれない苦しい下積み時代がありました。
その過酷な時期を公私にわたって献身的に支えていたのが、当時の所属事務所やレコード会社(トイズファクトリー関係)でマネージャーを務めていた5歳年上の一般女性・Kさん(ゆかりさん)です。彼女はインディーズ時代からバンドのスケジュール管理、ライブのブッキング、さらにはメンバーの精神的なケアや生活面までを徹底してサポートしていました。
まだ何者でもなかった桜井和寿にとって、自身の才能を誰よりも信じ、現場で汗を流してくれる彼女は最大の理解者でした。やがて仕事上のパートナーから恋愛関係へと発展し、二人は同棲生活をスタートさせます。
そして1993年後半、ドラマ主題歌となったシングル『CROSS ROAD』がロングヒットを記録し、バンドが念願のブレイクを果たした直後の1994年1月に入籍。苦楽を共にしてきた女性への誠意を示す形でのゴールインは、当時の音楽業界関係者の間でも美談として祝福されました。同年10月には第一子となる長女が誕生し、公私ともに最高のスタートを切ったかに見えました。