京都円山公園に佇む「長楽館」の非公開エリアと極上茶会の全貌

京都円山公園に佇む「長楽館」の非公開エリアと極上茶会の全貌

京都円山公園に佇む「長楽館」の非公開エリアと極上茶会の全貌の特集記事を解説します。最新トレンドが詰まっています。

明治後期、日本のタバコ産業で巨万の富を築き「煙草王」と称された実業家・村井吉兵衛。彼が国内外の賓客を歓待する私邸・迎賓館として1909(明治42)年に完成させたのが、この館の始まりである。国内外から取り寄せた最高級の資材を惜しみなく投入し、当時の日本の威信をかけて築き上げられた。

完成の折、初代内閣総理大臣の伊藤博文が宿泊し、窓外に広がる東山の絶景と贅を尽くした空間に感嘆したという逸話は名高い。彼が漢詩の一節から着想を得て「長楽館」と揮毫した扁額は、今も館の歴史を静かに見守っている。大正天皇の即位大礼の折には皇族をはじめ各国の要人が集い、英国皇太子エドワード8世やロシアの文豪らもその門をくぐった。政治、外交、文化が交差した、まさに日本屈指のプライベートサロンであった。

吉田 誠
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吉田 誠

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