撮影現場において、青山隼という俳優が放つ独自の存在感には定評がある。そこには、長年アスリートとして極限のプレッシャーに晒されてきた者にしか出せない「身体のリアル」と「覚悟の滲み」が存在するからだ。カメラの前で緊張に押しつぶされることなく、監督の意図を瞬時に汲み取って即座に修正する柔軟性は、監督陣から高く評価されている。
特に近年では、スポーツを題材にした作品にとどまらず、複雑な内面を抱えた刑事役や重厚な時代劇、日常の機微を描くヒューマンドラマまで役に幅が広がっている。言葉の発音一つ、視線の配り方一つに宿るリアリティ。彼は自らの過去を武器にしつつも、決してそれに甘えないストイックさで画面を支配する。