かに道楽という看板から、観光地の賑やかな大型レストランをイメージする方が多いかもしれません。しかし、かに道楽 高級ブランド 網元として位置づけられる網元本館は、創業家が「本物の数寄屋建築で極上のかに料理を味わっていただく」という哲学のもとに創り上げた本格料亭です。通常店舗との違いは、単なる価格差にとどまらず、空間設計、調理工程、サービス設計のすべてにおいて根本から異なります。
まず圧倒されるのが、昭和の宮大工の技が息づく建築美です。館内には手入れの行き届いた中庭や滝が配され、廊下を歩くだけで心地よい静寂に包まれます。通常の道頓堀本店などではテーブル席中心のレイアウトが目立ちますが、網元本館は大小さまざまな個室空間を主体に構成されており、プライベート性が極めて高く設計されています。
料理面においても、熟練の板前が厳選された活蟹を注文ごとに捌き、絶妙な火入れで提供するこだわりを貫いています。盛り付けの器には有田焼や輪島塗などの伝統工芸品が惜しみなく用いられ、専任の仲居が一品ずつ最適な温度とタイミングで配膳します。観光客向けの効率的なオペレーションとは一線を画す、伝統的な日本料理の美意識が隅々まで息づいています。