数あるフレーズの中でも、現場のアナウンサーや声優たちが「最も難易度が高い」と口を揃えるのが、意味の複雑さと調音点の激しい往復が組み合わさった超難関早口言葉長文です。
日本屈指の難関として有名なのが、おなじみの官公庁ネタを極限まで引き伸ばした「東京特許許可局局長」を含む長文バリエーションです。
【超難関フレーズ①:東京特許許可局の完全版】
「東京特許許可局 局長 今日 急遽 休暇許可 却下」(とうきょうとっきょきょかきょく きょくちょう きょう きゅうきょ きゅうかきょか やっか)
「きょ」「きゅ」「きゃ」という拗音(ようおん)が連発するため、軟口蓋(口の奥の天井部分)に舌の根元が張り付き、息の流れが詰まりやすくなります。
さらに、古典的な名文としてアナウンサー練習用早口言葉の頂点に君臨するのが、歌舞伎十八番の台白としても知られる『外郎売(ういろううり)』の抜粋や、以下の落語由来の長文です。
【超難関フレーズ②:神田鍛冶町(かんだかじちょう)】
「神田鍛冶町の角の乾物屋の勝栗買ったが 固くて噛めない 返して帰ろうか 噛んで帰ろうか」(かんだかじちょうの かどの かんぶつやの かちぐりかったが かたくてかめない かえしてかえろうか かんでかえろうか)
【超難関フレーズ③:竹薮の怪】
「竹薮に 竹立てかけたのは 竹立てかけたかったから 竹立てかけた」(たけやぶに たけたてかけたのは たけたてかけたかったから たけたてかけた)
これらの長文を一息で明瞭に読み切るには、単なる口先の器用さだけでなく、横隔膜で息をコントロールする腹式呼吸の安定性が不可欠となります。