この展示が単なる見世物で終わらなかった最大の理由は、原作のクオリティに対する狂気的なまでのこだわりだ。総監督である庵野秀明が描く、メカニックの質感や色彩設定、さらにはディストピア的なミリタリー描写。それらすべてが立体物として精密に計算されていた。
初号機の鋭い眼光、装甲の継ぎ目、塗装の質感に至るまで、手抜きの要素は一切存在しない。特に一定時間ごとに発生する演出タイムでは、エマージェンシー表示とともにコクピットから煙が吹き出し、実物大の初号機がまるで生きているかのように咆哮した。この五感を揺さぶる体験こそが、熱狂的なファンを虜にした要因である。