「仕事帰りに本格的なビストロへ寄る時間はない。だがコンビニの弁当で済ませたくもない」。そう語る都内のIT企業社員(34歳)は、週に2回はこの場所に立ち寄る。彼が注文するのは、グラスいっぱいに注がれた赤ワインと、カリッと揚がったフレンチフライ、そして厚切りのキッシュだ。
一般的なフードコートとの決定的な違いは、提供される料理のクオリティにある。注文を受けてから焼き上げるガレットや、肉の旨味が詰まったパテ・ド・カンパーニュなど、ビストロさながらの本格メニューが並ぶ。テーブル席でじっくり味わうも良し、カウンターでサッと済ませるも良し。個々の都合に寄り添う柔軟性が、リピーターを離さない理由だ。