洋犬のダイナミックなアクションとは一味違う、日本犬独特の「絶妙な距離感」や佇まいにスポットを当てた作品も絶大な支持を得ている。その代表格と言えるのが『柴公園』だ。
公園のベンチに座ったおじさんたちが、連れている柴犬を傍らに置きながらたわいもない無駄話を延々と繰り広げる。ドラマチックな事件など何も起きない。しかし、マイペースに佇む柴犬たちの愛くるしい仕草と、独特の間を持った会話劇が見事な化学反応を起こし、病みつきになるファンが続出した。大げさな演出を削ぎ落とした日常系作品のヒットは、作品の新しい可能性を鮮やかに証明してみせた。