どれほど上質なタイルを壁面に奢っても、包装紙に包まれたトイレットペーパーがそのまま並んでいては台無しだ。そこで昨今支持を集めているのが、生活感を徹底的に隠蔽するプッシュラッチ式のフラッシュ扉やルーバー扉の導入である。
壁面と完全にフラットになる隠し扉を設ければ、普段は壁の一部として溶け込み、指先で軽く押すだけで大容量のストックが現れる。扉の内側にマグネットボードを仕込み、サニタリー用品の管理や消臭シートを貼るスペースとして活用するアイデアも実用的だ。
また、ニッチの内部にあえて間接照明(ラインLED)を忍ばせ、上段をアロマやグリーンを飾るオープンステージ、下段を見えない収納ボックスとするハイブリッド設計も増えている。光の陰影が壁面の質感を強調し、実用空間を一瞬でラグジュアリーなホテルライクの雰囲気に引き立てる。