1960年代、日本の音楽シーンに鮮烈な旋風が巻き起こった。1964年に「君だけを」で鮮烈なデビューを果たした西郷輝彦さんは、レコード会社・日本クラウンの看板歌手として一躍スターダムへと駆け上がる。橋幸夫さん、舟木一夫さんとともに「御三家」と称され、日本の昭和歌謡の黄金時代を築き上げた。
爆発的な人気を博した当時の熱狂は、現在のアイドルカルチャーの原点とも言える。娘である辺見えみりも、後年になって父のヒット曲や当時の熱狂的な映像を目にするたび、その偉大さを痛感したという。ステージ上で放つ圧倒的なオーラと、聴く者の心を揺さぶる甘く切ない歌声は、今なお語り継がれる伝説だ。