家康のしかみ像は嘘だった?三方ヶ原自戒伝説の真相と新説を徹底解説

家康のしかみ像は嘘だった?三方ヶ原自戒伝説の真相と新説を徹底解説

家康のしかみ像は嘘だった?三方ヶ原自戒伝説の真相と新説を徹底解説とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

歴史ファンの間で衝撃を与えた新説の真相は、名古屋市にある徳川美術館の元学芸統括・原史彦氏の研究によって世に知られることになりました。同氏の詳細な史料批判と絵画調査により、「敗戦直後に描かれた」という話は史実ではない、いわば後世の創作(嘘)であったことが立証されたのです。

その最大の根拠は、絵画自体の物理的な特徴にあります。使用されている絹本(絵絹)の織り方や顔料、絵師の筆致を科学的・美術史的に精査すると、16世紀末の戦国期ではなく、江戸時代中期(17世紀末〜18世紀)の特徴を明確に示しています。過酷な戦場から逃げ帰った直後に、当時の戦国大名がこのような特殊な技法で絵師に描かせた痕跡はどこにも存在しません。

さらに、当時の記録をどれほど洗い出しても、戦国時代から江戸初期にかけて「家康が自戒のために絵を描かせた」という一次史料は見つかっていません。過酷な敗北のリアリズムと見立てられた描写は、同時代の写生ではなく、はるか後世に別の文脈で生み出されたものでした。

加藤 愛美
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加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。