裁判は長かった。6年以上。2019年7月、冨田さんと母親は、警察による適切な対応がなかったとして、東京都と加害者に対して計約7600万円の損害賠償を求めて提訴した。
その闘いがようやく結実した。2025年7月28日、裁判の結末は、再発防止に向けた対策強化と見舞金支払いという「勝訴的和解」(代理人弁護士)だった。
和解案では、警視庁側が「相談を受けていたところ被害に遭ってしまったことを重く受け止める」とし、冨田真由さん側に見舞金を支払うことが盛り込まれた。代理人弁護士は「見舞金は相場を超える金額であり、警察が当時の対応の不十分さを事実上認めたと受け止めている」と説明している。
法的な意味での決着。しかし冨田さんにとって、これは終わりではない。警視庁は謝罪し、今後の再発防止策を強化することを約束した。これは、彼女の長きにわたる闘いが実を結んだ瞬間だった。加害者に対しては、約7,600万円の損害賠償命令が出された。