グランドオペラを楽しむには、まず会場を知ることが欠かせない。福岡市内にはいくつかの主要ホールが存在し、それぞれ異なる規模と特性を持っている。
アクロス福岡シンフォニーホールは、約1,800席を誇る福岡最大級のクラシック専用ホール。天井の高さと優れた残響設計により、大編成のオーケストラが伴奏するグランドオペラでもその音響美が損なわれない。立地も天神という都心部にあるため、公演後に博多の夜を楽しむ観客で賑わう。
福岡市民会館は、よりカジュアルなオペラ公演や日本語上演の演目が多く組まれる会場だ。1,919席という収容力を活かし、地元の声楽団体や音楽大学の卒業公演なども開催される。オペラ初心者にとっては、ここでの公演が最初の入口になることも多い。
また、北九州市立響ホールも広義の「グランドオペラ福岡」圏に含めて考えられることがある。北九州市は独自のオペラ振興策を持ち、海外招聘公演から地元制作公演まで幅広いプログラムを展開している。福岡都市圏と一体的にオペラ文化を捉えると、この地域の層の厚さが際立つ。