運命のギアが大きく動いたのは、2005年のことです。当時、小学5年生(10歳)だった土屋太鳳は、角川映画と東宝映画などが合同で開催した「スーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックス」に応募します。
応募総数は3万7千人を超えていました。膨大な候補者の中から、彼女は見事に「審査員特別賞」を獲得します。きっかけは非常に純粋なものでした。「映画に出てみたい」「かっこいいアクションをしてみたい」という素直な憧れが、少女の背中を押したのです。
審査員を惹きつけた圧倒的な眼力
当時のオーディション関係者の証言によると、特別賞に選ばれた最大の理由は、審査員をまっすぐに見つめる強い瞳と、素朴でありながら芯の通った立ち振る舞いだったと伝えられています。すでにこの頃から、彼女の中に秘められた表現者としての「覚悟」が垣間見えていました。