矢沢アニメの魅力はストーリーだけに留まりません。キャスティングの大胆さと演出の巧みさは、現在もネットコミュニティやSNSで高く評価されています。
特に『Paradise Kiss(パラキス)』は、主人公・早坂紫(キャロライン)役にモデルの山田優氏を抜擢。プロの声優ではないキャスティングに対して放送当初は賛否両論があったものの、回を追うごとに紫の葛藤や成長がリアルな生々しさをもって伝わり、「結果的に山田優以外あり得ないハマり役だった」と再評価の声が圧倒的多数を占めるようになりました。ジョージ役の浜田賢二氏、嵐役の内野謙太氏らとの掛け合いも、洗練された大人の恋愛劇を完璧に成立させています。
一方の『ご近所物語』は、原作漫画のスタイリッシュさに東映アニメならではのポップなテンポ感を融合。実果子とツトムのじれったい恋模様はもちろん、ファッション専門学校(矢澤芸術学院)での服作りに対する情熱が丁寧に描かれており、漫画・アニメ双方を履修したファンからは「どちらから入っても最高に楽しめる稀有なメディアミックス」と称賛されています。