船内生活のデメリットとして乗船後に多くの人が直面するのが、通信インフラの不便さです。洋上では基本的に地上の電波が届かず、船内Wi-Fiは非常に高額かつ通信速度が限られています。普段のようにスマートフォンでSNSを見たり、動画を観て気を紛らわせたりすることが難しいため、強制的な情報遮断状態に耐えられなくなる人が目立ちます。
毎日の食事に対する不満も、帰宅願望を加速させる要因のひとつです。船内レストランのビュッフェや定食は栄養バランスが考慮されているものの、長旅が続くにつれて味付けの単調さやメニューのマンネリ化が目立つようになります。日本食の恋しさと相まって、食事が毎日の楽しみから「生きるための作業」へと変わってしまい、気力を奪われていく乗客もいます。
さらに、共同のランドリールームでの洗濯待ちストレスや、乾燥しやすいキャビン内の空気環境など、地上の暮らしでは当たり前だった快適さが得られないストレスがじわじわと心身を蝕んでいきます。