日常的に「袋をパチンと留めるやつ」と呼ばれがちなこのアイテムですが、メーカーや流通業界では主に「袋留めクリップ」「キッチンクリップ」「シーリングクリップ」などの名称で扱われています。海外では「Bag Clip」や「Sealing Clip」と呼ばれるのが一般的です。
ここで多くの人が混同しやすいのが、食パンの袋の口を留めている薄いプラスチック片です。あの独特の形状をした留め具の正式名称は「バッグクロージャー(Bag Closure)」であり、米国のクイック・ロック(Kwik Lok)社が開発した特許製品です。製造工程で機械によって自動結束される使い捨て前提の資材であるバッグクロージャーに対し、家庭で手動開閉を繰り返して再利用する道具が「袋留めクリップ」という明確な区分が存在します。
現在市販されている袋留め具は、構造別に以下の4タイプに分類できます。
- ヒンジ型(ワンタッチ挟み込み式):イケアの「ベヴァーラ」や無印良品の定番品に代表される、本体の折り曲げ部分(ヒンジ)を利用してパチンと挟むタイプ。手軽で素早く開閉できる一方、挟む厚みに限界があります。
- スライドバー型:セリアやエニイロック(Anylock)などで見られる、袋の口を折り返して芯棒を通すパイプ状の構造。ヒンジが存在しないため折れにくく、隙間が生まれにくいため密閉性に優れます。
- トング・ピンチ型:洗濯バサミのようにバネの力で押さえるタイプ。片手で扱える利便性があるものの、挟む幅が狭く、袋の端から空気が入りやすい傾向があります。
- キャップ・注ぎ口一体型:袋の口に取り付けたパーツから直接中身を注げるタイプ。小麦粉やパン粉、シリアルなどの粉物保存に特化しています。