歴史ファンが最も関心を寄せる謎の一つが、「愛新覚羅溥儀の直系子孫は現在も存在するのか」という点です。結論から言えば、溥儀には実子がおらず、直系の子孫は一人も存在しません。
生涯に5人の妻を娶りながら子どもができなかった理由について、自伝や関係者の証言では、幼少期に宦官たちから受けた異常な性的虐待によるトラウマや、生殖機能の障害が原因であったと伝えられています。最後の妻となった看護師の李淑賢(り しゅくけん)との間にも子どもは生まれませんでした。
しかし、愛新覚羅家という巨大な一族の血筋が途絶えたわけではありません。溥儀の父である醇親王載灃(さいほう)の家系をはじめ、多くの皇族の末裔が現在も中国や日本、欧米などに暮らしています。弟の溥傑と嵯峨浩の間には2人の娘(長女・慧生、次女・嫮生)が誕生し、次女の嫮生(こせい)は日本人と結婚してその血筋を現在へと受け継いでいます。