ヤンヤンつけボーの歴史を振り返ると、1979年の発売当初から1990年代にかけては80円〜100円前後で親しまれていました。2000年代以降も「100円前後で買える特別感のあるおやつ」としてのポジションを保っていましたが、近年の度重なる価格改定によって現在の水準へとシフトしています。
明治をはじめとする大手菓子メーカーが相次いで価格改定に踏み切った背景には、複数のコスト要因が重なっています。
最大の要因は、チョコレートの主原料であるカカオ豆の歴史的な国際価格高騰(いわゆるカカオショック)です。主要生産地である西アフリカの天候不順や病害による大減産が引き金となり、原料調達コストが急激に跳ね上がりました。
これに加え、クラッカーに使用する小麦粉や植物油脂、砂糖、乳原料の調達コスト上昇、さらには個包装のプラスチック容器代や輸送に関わる物流費、人件費の増加が直撃しました。ヤンヤンつけボーはスティック、クリーム、トッピングが独立した特製カップ容器を採用しているため、包装資材のコスト比率が一般的な板チョコやスナック菓子よりも高いという構造的な事情もあります。