『オールスター感謝祭』の名物企画「赤坂5丁目ミニマラソン」は、森脇健児にとって単なるバラエティ番組の1コーナーではない。芸能界における己の存在証明をかけた真剣勝負の場だ。春と秋の放送が近づくたび、彼は極限まで体を絞り込み、殺気配すら漂わせる。
極限の緊張感に包まれる生放送の当日、家を出る夫にかける妻の言葉は、いつも驚くほどシンプルだ。「怪我だけはしないで、しっかり走っておいで」。過度なプレッシャーを与えることなく、一人の人間として無事に帰ってくることだけを願う妻のひと言が、赤坂の心臓破りの坂に挑む森脇の心を落ち着かせ、伝説的な走りを生み出すトリガーとなっている。