1982年4月、音楽界のビッグカップルとして日本中から祝福を受けゴールインした山下達郎と竹内まりや。結婚から2年後の1984年、夫妻の間に長女が誕生した。当時、すでに多忙を極めていた二人だが、子育てに対するスタンスは一貫していた。芸能人の子供という色眼鏡で見られることなく、一人の人間として健全に育ってほしいという願いだ。
竹内まりやは出産後、家庭を最優先にするため一時的にライブ活動などをセーブし、作詞・作曲など作家活動を中心とするスタイルへシフトした。母として娘の学校行事や日々の弁当作りに真摯に向き合う姿は、華やかなステージ上の顔とは対照的な、地に足の着いた生活者そのものだった。山下達郎もまた、夜型のスタジオワークを調整し、家庭での時間を大切にしたという。