鳥居をくぐり参道を歩を進めると、眼前に現れるのが巨大なトトロの形をした案山子(かかし)だ。周囲の緑豊かな自然に調和したその佇まいは、一瞬で訪れる者の心を和ませる。
なぜ神社に案山子なのか。この地域は古くから質の高い米や農作物を産出する穀倉地帯であった。田畑を守り実りをもたらす案山子は、神の依り代(よりしろ)として古来より敬われてきた経緯がある。神社の氏子や地元住民が一体となり、五穀豊穣への感謝と参拝者へのもてなしの心から手作りで制作を続けている。
ジブリ映画『となりのトトロ』のキャラクターを模した案山子は、子どもからお年寄りまで幅広い世代に愛され、参拝の記念撮影スポットとして不動の人気を誇る。伝統的な信仰の場でありながら、親しみやすさを忘れない取り組みが光る。