2010年、東京の下町・葛飾区の一角で小さなチアダンス教室が声をあげた。主宰者の須長順子(ダンサー名:JUBI)は、長年にわたり学生や社会人チームの振付・指導を担当してきた叩き上げの指導者だ。彼女が掲げた構想は明確だった。単に技術を教え込むダンス教室ではない。表現することの喜びを通じて、自立した人間を育てる場所を作ることだった。
設立当初はわずかな人数の地域の子どもたちからスタートした。しかし、技術指導の精緻さと熱量の高さは瞬く間に口コミで伝播していく。個々のポテンシャルを極限まで引き出す指導方針のもと、練習の密度は年々高まりを見せた。気がつけば、地区大会の上位常連校となり、全国大会の表彰台、さらにはダンスの本場・アメリカで開催される世界最高峰の競技会「The Dance Summit」へのチケットを手にするまでに成長を遂げたのだ。
下町のローカルスクールから世界を知る強豪へ。ジュビリーダンスクルーの足跡は、日本のキッズ・チアダンスの発展史そのものと言っても過言ではない。