鈴木穂波の名が日本のフェンシング界に強く刻まれたのは、大学進学後の破竹の快進撃によるものだ。全日本大学選手権(インカレ)において、彼女は個人戦で3連覇という金字塔を打ち立てた。大学屈指の剣士として全国にその名を知らしめた瞬間である。
勢いは留まることを知らなかった。2016年の全日本選手権では団体優勝に貢献し、個人戦でも3位に入賞。翌2017年11月時点では、並み居る強豪を抑えて女子エペの全日本ランキング1位へと上り詰めた。国内での絶対的な地位を確立した鈴木は、さらに高い壁である世界へと視線を移していくことになる。
2017年には台北で開催された第29回ユニバーシアード競技大会に日本代表として出場。同年、フェンシング世界選手権の代表枠も勝ち取った。世界の強豪たちが持つリーチの長さや独特のタイミングに対抗するため、フィジカルの強化と戦術の柔軟性を高める日々が続いた。