近年、大阪府警マル暴を取り巻く環境は劇的な変化を遂げています。長年にわたる徹底的な摘発と、暴力団排除条例の浸透により、暴力団員数は全国的に激減。伝統的なヤクザ組織は壊滅的な打撃を受け、資金源(シノギ)も枯渇しています。
これに伴い、刑事たちの見た目も大きく変貌しました。かつてのようなパンチパーマや威圧的なスーツ姿の刑事は減少し、現在では一般のビジネスマンと変わらないスマートなスーツ姿の捜査員が主流となっています。捜査手法も、従来の怒号と気迫による取り調べから、スマートフォンのデジタルフォレンジックや資金洗浄ルートの追跡といった知能戦・データ解析が中心となっています。
さらに現在、大阪府警組織犯罪対策部が全力を挙げているのが、「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」への対策です。SNSの闇バイトを通じて離合集散を繰り返す特殊詐欺グループや強盗団の背後には、従来の暴力団関係者が指南役として潜んでいるケースが後を絶ちません。対象が見えにくくなった新時代の犯罪に対しても、マル暴仕込みの徹底した突き上げ捜査と執念の追跡が行われています。