歩行時や走っているときに、後ろ足の付け根あたりのお腹の皮がプルプルと波打つ現象。これは解剖学的に「プライモーディアルポーチ(Primordial Pouch=原初の袋)」、通称「ルーズスキン」と呼ばれる皮膚のたるみです。
太っているわけではないのに下腹部だけが垂れ下がっているため、一見すると運動不足や過食による脂肪に見えます。しかし、ルーズスキンは皮膚とその直下にある皮下組織がゆとりを持って伸びている状態を指し、ネコ科の動物全般に見られる生理的な特徴です。ライオンやチーター、トラといった野生の大型肉食獣にもまったく同じたるみがあり、過酷な自然界を生き抜くための武器として機能しています。
日本猫はもちろん、ベンガルやアメリカンショートヘア、エジプシャンマウなどの品種では特に目立ちやすい傾向があります。キャットショーの審査基準(スタンダード)において、このルーズスキンが存在することが品種の魅力・特徴として正式に評価されるケースもあるほどです。